茶匠 丸玉園(まるたまえん)

妊婦はカフェイン飲料を飲んではダメなの?

妊婦はカフェイン飲料を飲んではダメなの?

妊婦さんは注意?人気が高まる緑茶

緑茶の持つ苦味や旨みなどの独特な味わいや様々な効果から、近年では世界的に緑茶人気が高まってきました。
健康的で身体に良いイメージのある緑茶ですが、妊婦さんは飲むのを避けた方が良いという話をご存知でしょうか?

カフェインは妊婦さんの天敵?!

緑茶や紅茶、コーヒーなどには「カフェイン」と呼ばれる成分が含まれています。
カフェインは眠気覚ましや疲労回復などが期待できると一般的に認知されており、日常生活に取り入れている方も多いのではないでしょうか?
しかし妊婦さんの場合、カフェインには気をつけるべき点があります。

英国食品基準庁(FSA)によると、妊婦さんがカフェインを多量に摂取することで出生児が低体重となり、将来の健康リスクが高くなってしまう可能性があるとのこと。
さらに高濃度のカフェインは自然流産を引き起こす可能性があり、摂取量によっては深刻な健康被害をもたらすことがあるんです…。

妊婦さんが安心して飲めるお茶について

妊婦さんが安心して飲めるお茶について

とはいえお茶好きの女性も多いですし、
「つわりで味のあるものしか飲めないけど、ジュースだとカロリーが気になる」という方もいらっしゃると思います。
そこで、妊婦さんでも安心してお召し上がりいただけるカフェイン控えめのお茶をご紹介いたします。

ノンカフェイン

下記のお茶の原材料にはカフェインが含まれず、安心してお召し上がりいただけます。

  • そば茶
  • 黒豆茶
  • ごぼう茶
  • 麦茶
  • ルイボスティー

(ブレンドティーは含まれる原材料によって注意が必要です)

飲む量に注意が必要なお茶

上から順に、カフェイン含有量が少ないお茶となります(100mlあたりの含有量)。

  • 煎茶…およそ20mg
  • ほうじ茶…およそ20mg
  • ウーロン茶…1およそ20mg
  • 紅茶…およそ30mg
  • 抹茶…およそ64mg

ハーブティー

ハーブティーにカフェインは含まれていませんが、子宮収縮作用のあるハーブもあるので注意が必要です。
人気のカモミールティーなどもその一つです。
なお、出産後の母乳育児にも良いと言われるたんぽぽ茶は妊娠中でも安心してお召し上がりいただけます。
まずは産婦人科の医師に、飲んでも大丈夫なものか相談をおすすめします。

1日当たりの摂取目安量

1日あたりの摂取目安量

カナダ保健省によると、1日あたりのカフェイン最大摂取量は健康な大人で最大400mg(コーヒーをマグカップで約3杯)、妊婦さんの場合は最大300mg(コーヒーをマグカップで約2杯)までが良いとされています。
特に濃度の高いお茶の摂取量には気をつけて、緑茶ならマグカップ1~2杯(500mL)程度、紅茶ならティーカップ2~3杯程度に留めておくと安心です。

上記の理由から、そば茶・黒豆茶・麦茶などのノンカフェインティーは妊婦さんにとっても安心のお茶と言えます。
中でもそば茶にはルチンという栄養素が豊富に含まれており、老化の原因といわれている酸化を抑える働きが期待できます。
とはいえ、ノンカフェインだからといって飲み過ぎてしまうと、栄養過多になってしまう可能性もありますので注意が必要です。
健康な方や妊娠中でない方でも、カフェインの多量摂取はめまいや心拍数の増加、不眠症などの健康被害を引き起こすことがありますので、適量を守ってお茶を楽しんでくださいね。

今回は妊婦さんとお茶についてご紹介いたしました。
安心できるノンカフェインティーを、マタニティライフの癒しや気分転換にご活用いただけたら嬉しいです。

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