深蒸し茶ってどんなお茶?
”深蒸し茶”とは、名前の通り普通煎茶よりも蒸し具合が深いお茶のことです。
深蒸し茶は「渋み・苦味」をおさえて、まろやかでこくがあります。 水色は深い緑色です。
深蒸し茶の歴史は浅く、1970年代になってから静岡県の牧之原台地で作られました。
牧之原台地は静岡県の中西部にあり、現在の島田市・牧之原市・菊川市にまたがっています。
古代の大井川の扇状地とも言われ、石が多く水はけが良い赤土で、米作などには向かない不毛の土地でした。
明治維新の際、無禄になった士族対策のため、多くがこの地に入植して開拓に励みました。
気候が温暖で霜が降りることも少ないため茶の育成に向いており、現在のような全国一の規模を誇る大茶園が形成されました。
しかし、この地域の茶は日照時間が長いため葉肉が厚くなってしまい、渋みと苦みを感じることから上級の茶として扱われなかったのです。
そこで1950年代から研究を始め、蒸し時間を長くする“深蒸し”製法が開発されました。
蒸し時間がを長くすると 茶葉の見た目は悪くなりますが渋みが減り、茶葉も柔らかくなります。
こうして緑色が濃く甘みのあるお茶に変身を果たし、関東を中心に市場が広まりました。
おいしい掛川深蒸し茶の淹れ方
お茶は淹れ方(出し方)ひとつで味が変わります。
ここでは、深蒸し茶を美味しくお召し上がりいただける淹れ方を紹介します。
- まずはティースプーン約2杯(約4g)を目安に、茶葉を急須に入れます。
- お湯を一度沸騰させてから約80度まで冷まし(湯のみに移すと適温になります)、急須に注ぎます。
- お湯を急須に注いだら、約30秒ほど浸出させます。
- 湯飲みに少しずつ均等に注ぎ分け、最後の1滴までしぼりきります。
最後まで出し切ることで2煎目も美味しくお飲みいただけます。
お茶の保存方法
お茶の正しい保存方法を知っていますか?
毎日美味しくいただけるよう、保存方法を再確認してみてください。
- 開封前
- 未開封のお茶は、冷蔵庫または冷凍庫へ。
変質を防ぎ、長期間鮮度が保たれます。 使う時には常温に戻してから開封すると湿気を吸いにくくなります。 - 開封後
- 開封後は湿気のない冷暗所へ。 お茶は湿気や臭いが移りやすいため、冷蔵庫で保存する場合は密封度の高いお茶缶などに入れてください。